焼酎と肴 ひらい和 の日記
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人とうまくつきあえない
2013.07.06
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おはようございます。店主です(^_^)
昨日は湿度が高かった・・・。不快(-.-)
金曜日、常連のお客様、新規のお客様、お越し頂きありがとうございました。
本日土曜日、カウンター席2名様の予約が入っております。
昨夜NHKの番組で「人とうまくつきあえない」子供について触れていた。
ASD(自閉症スペクトラム障害)で苦しんでいる子供とその家族。
大変考えさせられる内容だった。
11年間クラス担任を経験し(調理製菓専門学校の)、ASDと思われる学生を何人も見てきた。
(1クラスの学生数は45~50人、多い時は1クラス約60人の時も。)
150人に1人の割合で発症すると言われるASD。
他の学生とコミュニケーションがとれない、
決められた行動がとれない、その場の空気を読むのが苦手、
悪気がなく一生懸命な行動でも、それを他の学生に理解してもらえない、
調理実習では、うまく意思疎通ができない為、同じ実習班の学生とトラブルを起こしてしまう、
など・・・。
入学時、高校からも保護者からもASDとの報告がない為、
担任初心者の私は、どのように接したら良いものか、戸惑ったものだった。
このようなことがあった。
ある学生の言動行動に疑問を感じ、
高校ではどのような様子だったのか伺う為、直接その学生の出身校に電話をかけたことがあった。
進路担当の対応が明らかにおかしい。何か隠している。
知られたら都合が悪いのか?
「ここの高校は学生のことを真剣に考えていない!!」と怒りさせ覚えた。
そしてその後、保護者に日頃の学生の様子を報告し、私の思っていることを
素直にお伝えした。
すると保護者(母子家庭の母親)は・・・
学生がASDであることを涙ながらに告白。
「調理師学校に入って料理を作れるようになってくれたら・・・
私がもしいなくなって、〇〇が1人きりになってもせめて自分の食べるものを
自分で作れるようになってくれたら・・
先生にはご迷惑をおかけしますがそんな思いもあって入学させました・・・」と。
そうだったのか・・・そんな思いがお母さんにあったのか・・。
私はその病気について、本や、ネットで調べ、自分なりに考えながら対応してきたのだが、
その対応の仕方が正しかったかどうかは今も分からない。
残念なことに、
専門学校では、学生のことは全て担任任せであり、
ASDの学生に対しての指導方法、接し方などの講習ももちろんない。
担任はいつも1人悩むことになる。
親心としては、他の学生と同じように授業を受けさせたいという気持ち。
教員としては、事前に(入学前に)事実を知りたいという気持ち。
しかし、
入学前にその事実を専門学校に伝えると・・・
入学拒否されてしまうのではないかという保護者の不安、
学生全員の進路を確実に決めたい、拒否されては困ると思う高校側。
それぞれの立場での色々な思い。
なんとかならないものなのか・・。
話がそれてしまったが、
このようなことは、
学校全体で取り組むことが必要なのではないかと思う。
学生と接する仕事をしている限り、無責任にはなれない。
適切に対応できる環境を整えてほしいと心から願う。
画像は、久々の登場!
「栗坊(孫)と猫」。
お互い様子をうかがっている(笑)
